宮城・気仙沼で、高校生による料理コンテストが行われた。 <br />サメ肉やカジキマグロなど、地元の食材を使った創作料理で最終選考に残ったのは12品。 <br />グランプリには、地元・気仙沼向洋高校の生徒3人が考案した「サメ肉団子」が選ばれた。 <br />「リアスフードを食卓に」をテーマに、開催された高校生の料理コンテスト。 <br />これは、東日本大震災で被害を受けた気仙沼の水産会社が、初めて企画したもの。 <br />復興への取り組みの中、高校生の柔軟な発想を取り入れて、新たな商品開発に結びつけるのが狙い。 <br />気仙沼水産食品事業協同組合・清水敏也代表理事は「高校生の(若い)可能性を(借りて)応援してもらいながら、地元にあるものを伸ばしていくのがわたしたちの仕事だと思った」と話した。 <br />およそ80品の応募の中から、29日は、審査を通過した12品が最終選考に残った。 <br />この中には、地元の高校生のほか、復興支援活動を行う首都圏の高校生も含まれている。 <br />それぞれの料理のプレゼンテーションが行われたあと、料理がずらりと並べられた。 <br />カジキの春巻きや、マグロのナゲット、サメ肉のから揚げなど、見た目もさまざま。 <br />地元の高校生は「全国の人に、フカヒレだけでなく、サメ肉をもっと食べてほしいと思って選びました」と話した。 <br />東京から参加の高校生は「今回、創作料理を作るということで、身近なものでどこまで膨らませていけるか考えて、マグロを選ばせてもらいました」と話した。 <br />審査員を務めるのは、シェフの熊谷喜八さんや奥田政行さんといった、名だたるプロの料理人たち。 <br />厳しい目が、作品に向けられる。 <br />審査委員長・熊谷シェフは「よく頑張っていると思います。ちょっと調整すれば、(さらに)すごく作品になると思います」と話した。 <br />そして、審査結果の発表を迎えた。 <br />グランプリに選ばれたのは、地元・気仙沼向洋高校の生徒3人が考案した「サメ肉団子」。 <br />気仙沼らしい食材と、鳥のツクネのような食感が評価を得た。 <br />グランプリに輝いた生徒は「サメの良さを伝えたい思いで参加したので、グランプリをとれたのは、うれしく思います」と話した。 <br />気仙沼水産食品事業協同組合・清水代表理事は「全ての作品が、おいしい商品として展開できるものだと思いますので、これから組合の各企業と相談しながら商品化に向けて進めていきたいと思っています」と話した。